木曽町環境協議会設立趣意書
私たちの住む木曽町は豊かな緑と水に恵まれ、自然と歴史・文化の調和のとれた美しい町です。これらの優れた環境は、郷土の人々が長い年月にわたって、生活や生産の場で身近な山や川を利用し、その恩恵を受けながら守り、育ててきたものです。しかしながら、今日、地球温暖化を初めとする環境問題は、世界的な規模で私たち人類の大きな課題となっています。これらの問題は、便利さや快適さを追求してきた私たちの生活と密接に関わっていることを忘れてはいけません。
多様な環境問題に適切に対応し、次の世代に恵み豊かな環境を引き継いでいくために、今私たち一人ひとりが「地球にやさしい社会と暮らしは何か」を自ら問いかけ、できることから実践していくことが求められています。
木曽町では、平成19年8月30日より一般公募委員、各地域協議会の推薦代表者と議会議員、町職員の37名で「木曽町環境保全等推進会議」を立上げ、地球温暖化対策について様々な角度から研究・協議を始めました。町として取組まなければならない方向や課題を整理し、少しでも温暖化の防止へ向けた取り組みを実現していくことや、町が実施するあらゆる分野の事業において環境面に配慮し、環境にやさしい豊かなまちづくりを目指すことを目的として、環境基本条例策定の検討やバイオマスタウン構想の検討、住民運動の普及推進など3つの専門委員会で協議検討を行ってきました。
平成20年7月1日に「木曽町環境基本条例」が制定されたことに伴い、これまでの推進会議での検討を踏まえ、平成20年9月22日に町長に対して、木曽町の今後の環境施策について6項目(・環境基本計画の策定・環境宣言の制定・環境協議会の設立
・行政組織体制の強化・環境保全活動に取り組む住民への優遇制度の創設・バイオマスタウンの推進)を答申させていただいたところです。
「木曽町環境基本条例」の中では、住民、事業者、町のそれぞれの責務が示されています。こうしたことから、今まで環境に配慮した取り組みを行ってきた個人や企業、団体等を有機的に結合し、木曽町の環境施策への提言や自発的な環境保全活動に取り組んでいくため、ここに「木曽町環境協議会」を設立することといたしました。
協議会組織の中では、5つの専門部会を設置して自然環境や生活環境など環境問題対象項目について、環境に関する講演会の開催や情報の収集・共有・発信などの取り組みを行うとともに、環境保全活動に参加する人々のネットワークづくりを進め、地域に根ざした実践活動の推進を図って参りたいと考えております。
(平成21年9月24日 発起人代表 木曽町環境協議会設立準備会 角屋岳人 )